2005年7月25日

ツール・ド・フランス閉幕

今夜、長かったツール・ド・フランスが幕を閉じました。

昨日のTTでLance Armstrongの総合1位はほぼ決まっていたものの、最後の姿をビシッと決めていたのは流石でした。

特に、渡されたシャンパンに口を付けることをしなかったのは、こういう努力というか、真摯な取り組みが前人未踏の7連覇を達成させた要因なのかなと思います。

また、スタート直前に流れた前日の記者会見で、ツールで優勝するにはたった1度のアタックでいいんだと言い切った自信と、それを実行して優勝してしまうその実力はこの7年間を象徴する一言だったのではないでしょうか。

今回のツール・ド・フランスはLanceの優勝が早い段階から確実視されてつまらないという意見も多かったようですが、Boonenの力強いゴールスプリントやMcewenの頭突きが見られたり、ZabriskieとMenginの落車など名場面やドラマチックな展開も見ることが出来ました。

途中の山岳ではLanceのものすごいアタック。

最後のTTではRasmussenの度重なるメカトラと落車やUllrichの強さが再確認出来たりと、最後の最後まで目が離せない場面が多かったと思います。

そして最終日は予想を裏切ってのVinokourovの優勝...

2002年あたりからツール・ド・フランスに興味を持ちだし、今回初めて生でTV観戦出来たけれど、ハイライトやテキストレポートではわからなかった面白さが発見出来てとても興奮した毎日が過ごせたことは良い体験になりました。

来年のツール・ド・フランスではLance Armstrongの勇姿は見られないけれど、また新しいスターが出てくることを期待してしまいます。

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コメント[12]

私のビデオでツールはまだ終わっていません。笑

それにしてディスカバリーの組織力、なによりランスの強さが際立ちましたね~あらゆるプレッシャーにも負けず総合7連覇は凄い偉業ですよね。

新しいスターの候補に私はイリェス・バリアレスのバルベルデを推します。なもんでジャージ上下買ってしまいましてん。綺麗で気に入っています。

>>1 ばっちゃんさん
ランスのインタビューで観客にヤジを飛ばされたり水を掛けられたり…とありましたが、その中でよく7連覇出来ましたよね。
最後のTTでも水をぶっかけられるシーンがありましたが、インタビューを聞くまでは暑さ対策で水を掛けてあげてるのかなと思ってました。
僕もこれからは再放送や今まで録画したビデオを見返す毎日になりそうです。

ラスト3ステージを観戦し、昨日戻りました。
現地の雰囲気では、ランスがまた出るか、ヒンカピーに後を任せるか、
そのどちらかの選択になると思います。
ディスカバリーは、豊富な資金力、優秀なスタッフ、機材すべてに恵まれていますので、
次回の優勝につなげる手立てを考えないと、意味がないと思います。
また、アメリカンライダーのランスですが、人気は絶大で、
ある意味、神様のような存在になっています。
その彼が歴代の王者に気を使い始めているのは感じますが、
今のツールは組織力の戦いです。
来年もランスか、現ディスカバリーの選手、または加入するであろうクライマーとTTを得意とする選手が、
マイヨージョンヌで凱旋すると思っています。

正直、レース展開は現地より日本で観戦した方が充実すると思います。
でも、選手の人間味を直に感じ取るには、ぜひ生で観戦されることをお勧めいたします。

>>3 ライトサイクル店主さん
生々しい観戦情報ありがとうございます。
サッカーなどもそうですが、TVの方が展開は楽しめるけれど、興奮度は現地に絶対に勝てないですよね。
一度は生観戦をしたいと思っています。
でもTTなんかは一瞬で目の前から消えていきそうですね(笑)

来期がどうなるか微妙ですが、今年のヒンカピーは山岳でも頑張ってましたね。
彼がエースになるのか、新しい人材が出てくるのか…

今年の機材関連ニュース
シマノデュラエースのカーボンホィール(高さで2種類有)をシマノ採用するチームがこぞって使っていました。
このホィールはチューブラータイヤ用です。
Tモバイルもカンパからシマノに変わり、このホィールを装着していました。

シャンゼリゼの周回路は、石畳がかなり雨で滑りやすい上、カーボンホィールの性格上、
ブレーキがガツンと効きやすく、
落車が出るとレース前から簡単に予想していました。
早い周回でランスが落ちて大波乱にならなければ良いなと、正直思いました。
ランスの使っているボルトレガーのカーボンホィールは、
当店扱いのホィールと同じ工場の製品です。
ブレーキの効きがすばらしく、雨天も苦にしませんが、その分雨を意識した強めのコントロールは、
スリップの原因となります。

>>5 ライトサイクル店主さん
機材関連はライトサイクルさんならではのレポートですね。
デュラのカーボンホイールって先日一般に発売されたヤツでしょうか?
雨の日通勤はブレーキが効きづらく怖い思いをしているので話を聞いていると欲しくなってしまいました。
ただ通勤自転車に付けるなんてもったいなくてできないですね(笑)

アームストロングお疲れ様って言いたいですね。3人の子供のパパに戻った瞬間の笑顔が本当に素敵でした。
今後は選手の育成として力を注いでほしいですね。

実は私、ボエックラーと、サポートに徹しているフランク・ルニエ(宇都宮でサインをもらった)のファンです。
今回ヴイグテレコムのメカニックと親しくなり、いろいろ情報交換させていただきました。
不調で困っていたマビックコスミックカーボンのハブ調整をしてあげたいと、まじめに思いました。
TTに使っていたTimeの新しいモノコックカーボンフレームは剛性もありそうで、ぜひ市販していただきたいと、思いましたが
ちょうどダイナソアさんから連絡がありましたので、すぐに進言しておきました。

日本でのプロチームは、宇都宮でジャージを販売したりの小遣い稼ぎが定番ですが、
実はすごーーーーく、資金豊富で、ドデカイ バスを各チームが持ち、
その規模は大変大きいものです。
参加したくても、あの資金規模を確保できないのが他のチームの実情かもしれませんね。

あの参加チームの選手になることは、相当名誉なことです。
そしてそのようにサイクルロードレースを認知している歴史と文化が、
本当にうらやましく思えました。

>>7 Minamiさん
本当に僕もありがとうと言いたいです。
生存率20%以下の癌から生還してツール7連覇…
これほど希望をもたらしてくれる存在の人って他にいないですよね。
当分はツールの余韻に浸りそうです。

>>8 ライトサイクル店主さん
メカニックと親しくなるなんて凄い体験ですね。
僕から見たら信じられない出来事です。
TTマシンって独特の形状ですが、一度は乗ってみたいマシンです…

しかしプロチームを運営するにはそれなりの予算がかかると思いますが、日本ではまだまだ先が厳しそうですよね。
老若男女問わず、ほぼ全ての人が楽しめるスポーツなのに日本での扱いは低すぎるのが残念です。
ロードレースの文化が根付くにはまだまだかかりそうですが、サッカーがJリーグ開幕と共に人気が出たようにいつかは人気のあるスポーツになって欲しいと願います。

>>2 鹿之助さん
ずっと、何年も自転車レースみてますが、水かけるのは選手が暑いからだとばっかり思ってました~。まさか、いじめていたとはー!!
ひどいーー。
ランス大好きです、もう自転車乗ってる姿みれないなんて、信じられないです。
来年もジロのチッポみたいに、顔見世ランだけでもしてほしいです~。

>>11 myaoさん
初めまして!僕もずっと暑いから掛けてあげるんだなと思っていました。
でも観客がウルリッヒにかけてあげた場面とランスにかけた場面を見比べるとあきらかにランスの場合は悪意があったように思えます。
熱狂的なファンが興奮しすぎただけかもしれないのですが…
今さらMJの様に引退撤回はしないと思いますが、顔見せランはして欲しいですね。